房総球奏考

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『高校野球 千葉を戦う監督たち』の書籍化はあるのか!?

新聞かネットか。


インターネットが普及されてから、情報はどのメディアで獲得するのが効率的か、この不毛な争いが繰り広げられるようになって久しい。


どちらにもメリットはあるのだし、自分がどのような情報を得たいかによってその媒体を選べばいいだろう。


幅広い教養を得たいなら新聞、専門的な知識を得たいならネット、というのがとりあえずの見解。


ツイッターならば、自分の興味のある情報がひっきりなしに流れてくる。

『埼玉を戦う監督たち』の文字


そんなこんなで、先日ツイッターで目に入ってきたのが、『高校野球 埼玉を戦う監督たち』の文字。


高校野球 埼玉を戦う監督たち ~深紅の大旗を獲るのは俺だ! ~

高校野球 埼玉を戦う監督たち ~深紅の大旗を獲るのは俺だ! ~


3月8日発売とのことだが、なにか既視感。


そう、4年前に日刊スポーツ出版社から『高校野球 神奈川を戦う監督たち』(大利実著)が出ていたから。


高校野球 神奈川を戦う監督たち

高校野球 神奈川を戦う監督たち


高校野球・神奈川を戦う監督たち2 「神奈川の覇権を奪え! 」

高校野球・神奈川を戦う監督たち2 「神奈川の覇権を奪え! 」


いよいよシリーズ化か?と思ったが、どうやら出版社が違うらしい。闇


その辺の事情はよく知らないので、とりあえず置いておきます。


さて、神奈川、埼玉と出たら次は千葉か?と思うが、千葉も負けじと闇は深い。

監督同士の交流が希薄な千葉県


2012年秋、米国遠征を行う千葉県選抜チームが組まれ、監督を務めたのが当時拓大紅陵の監督だった小枝守監督、コーチは習志野の小林徹監督と成田の尾島治信監督が務めた。


ここまでは問題はないが、選手選考に様々な事情が垣間見えた。


「県選抜」と謳っている割に、常に上位に顔を出す木更津総合、千葉経大附、専大松戸の選手の名前がない。


個々のレベルを見れば、当然選ばれていてもおかしくないのだが・・・。


夏の大会前に「神奈川高校野球監督会」が開かれる神奈川、夏の大会前に監督同士の座談会が開かれることもある埼玉と比べて、千葉は指導者同士の交流が希薄しているのは事実だろう。


そこから推測するに、神奈川、埼玉がこうした指導者にスポットを当てた書籍を出しても、千葉版の書籍化はあまり期待できない、出してもただの暴露本になるかも?


良くも悪くも、千葉県の高校野球界は指導者同士が文字通りバチバチしている。

群雄割拠の千葉を彩る監督たち


現在、U-18の日本代表監督を務める小枝守監督を始め、市船習志野で甲子園12勝を挙げている小林徹監督、自身は社会人までプレーし、木更津総合を全国屈指の強豪に押し上げた五島卓道監督、現役時代は全国制覇投手であり、04年に親子鷹でダルビッシュの東北を撃破した松本吉啓監督、茨城で実績を残し、プロ選手も多く育てる専大松戸の持丸修一監督、2度甲子園出場の東海大望洋・相川敦志監督、成田高校の尾島治信監督、すでに一線を退いた監督の中では、銚子商業の故齊藤一之監督、優勝投手であり優勝監督でもある習志野の石井好博監督、公立4校を甲子園に導いた蒲原弘幸監督、我孫子中央学院で監督を務めた荒井致徳監督など、全国でも結果を残した監督は数多い。


都道府県一代表制となった1978年以降、夏の大会で連覇を果たしたのは、1996年~98年に3連覇をした市立船橋、2012,13年の木更津総合の2例しかなく、1980年代以降は、木更津総合が2013年に連覇を果たすまで、市船の3連覇を除き、私立、公立が交互に夏の代表になっているほど千葉県は群雄割拠な地域として知られ、それだけ各校の戦力差が小さく、その都度、個性的な指導法や采配をする指導者が登場するともいえる。


八千代東を甲子園に導いた片岡祐司監督、市銚子、東総工、多古と赴任した学校で常に結果を残している迫屋昇二監督、中学軟式の監督として実績を残し、市船、松戸国際で監督を務めた石井忠道監督、その他にも野村克也監督の下シダックスでプレーした中央学院の相馬幸樹監督、関西で長く監督を務めた日体大柏の金原健博監督、明治大学で監督を務め、プロ野球のスカウトも経験した千葉黎明の荒井信久監督、すでに現場から離れているが、習志野元監督の椎名勝など、枚挙に暇がない。


千葉県の監督たちに焦点を当てたら絶対おもしろいし需要もあるはず。


ということで、僭越ながらこのブログで『千葉を戦う監督たち』(パクリ)をシリーズ化してみたいと思います。


のんびり更新していきますので、暖かくお見守りください。